公開日 2025年12月12日(Fri)
「プログラミングで農業を支える」後輩たちへ
令和7年12月12日(金),「情報Ⅱ」の授業において,本校の卒業生でもある喜界町役場 農業振興課の榮様をお招きし,生徒たちが取り組んでいる「AIを用いたゴマ畑のデータ分析」についてご助言をいただきました。
榮様は,母校の後輩たちがプログラミングという最新の技術を使って,地域の基幹産業である農業の課題解決に挑んでいることに大変驚かれ,また深く感心してくださいました。
「可視化」から,課題を解決する「見える化」へ
授業では,生徒たちが作成した分析スライドをもとに,専門的な視点から解説をいただきました。
特に印象的だったのは,データの扱いにおける「定義と必要性」のお話です。
・「可視化」:単にデータを見える形にすること。
・「見える化」:課題解決のために,データをどのように活用するかを明確にすること。
この違いを意識することが,単なる「分析」を「実用的な技術」に変える鍵であることを学びました。
また,喜界町が実際に導入している営農支援システムやトラクターの自動操舵システム,ドローン活用といったスマート農業の具体的な事例もご紹介いただき,学校での学びが実際の行政や現場でどのように動いているのかを肌で感じることができました。
島の未来を担う探究心へのエール
さらに,喜界島が直面している「農家数の減少」という深刻な課題についても触れられました。
この大きな問題に立ち向かうためには,「栽培環境」「栽培技術」「経営」の3つの視点での「見える化」が不可欠であること。そして,高校生のうちからこの問題に関心を持ち,分析を続けていること自体が素晴らしい活動であると,力強いエールをいただきました。
生徒の感想
「自分たちが作っているプログラムが,町の課題解決につながる可能性があると知り,身が引き締まる思いでした。単なるデータ分析で終わらせず,どう活用するかをさらに深く考えていきたいです」
地域のプロフェッショナル,そして人生の先輩からの温かいご指導を受け,生徒たちの探究活動はさらに熱を帯びていきそうです。榮様,ご多忙の中,貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました!
※ 本取組は「高等学校DX加速化推進事業」の一環です。
