公開日 2025年12月05日(Fri)
読書の「バリア」をなくす取り組み
皆さんは「読書バリアフリー」という言葉をご存知でしょうか?
私たちは普段,当たり前のように本を読んでいますが,視覚に障がいのある方や活字を読むのが苦手な方,日本語を母語としない方など,さまざまな理由で読書に困難を感じる方がいます。すべての人々が読書の喜びを享受できるよう,読書における「バリア」を取り除く取り組みが「読書バリアフリー」です。
「読書バリアフリー体験セット」を展示中!
この度,当図書室では,公益財団法人 文字・活字文化推進機構より「読書バリアフリー体験セット」の貸出を受けることができました!
12月3日(水)~9日(火)の「障害者週間」,そして12月4日(木)~10日(水)の「人権週間」に合わせて,12月12日(金)まで図書室で展示しています。
普段あまり触れる機会のない、貴重な資料がたくさん展示されています。

体験セットの内容をご紹介
展示されている「読書バリアフリー体験セット」には,以下のような資料が含まれています。
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点字の本,点字器:指で文字を読み取る点字の世界を体験できます。点字器を使って実際に点字を打ってみることも可能です。
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大活字本:一般的な書籍よりも大きな文字で印刷された本です。弱視の方や,小さい文字を読むのが苦手な方にとって,読書を快適にするための工夫が凝らされています。
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易しい日本語の本:外国人の方や,日本語学習中の方のために,平易な言葉で書かれた本です。複雑な表現を避け,分かりやすい語彙や文法が使われています。
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マルチメディアDAISY図書:音声と文字,画像を同期させて読み上げることができるデジタル図書です。視覚に障がいのある方はもちろん,発達障がいなどで活字を読むことに困難を抱える方にも,読書をサポートします。
これらの資料に触れることで,読書における多様な形や,アクセシビリティへの配慮について考える良い機会となるでしょう。



図書室では,学生の皆さんが活発に学習し,多文化に触れる機会を提供しています。また,多言語の絵本を電子黒板で活用するなど,さまざまなツールを使って学びを深めています。
この「読書バリアフリー体験セット」の展示も,読書を通じた多様性の理解を深める一助となれば幸いです。
