公開日 2026年07月01日(Wed)
喜界高校では、島内の中学校と連携した「連携型中高一貫教育」を推進しています。その一環として、高校の教員が中学校へ出向いて授業を行う「乗り入れ授業」が今年度も本格的に始まりました。
今回は、6月29日(月)に行われた体育科(水泳)と、7月1日(水)に行われた国語科(レポート作成)の2つの授業の様子をお届けします。
■【6/29(月)】体育科:劇的ビフォーアフター!中2男子の「平泳ぎ」特訓
まずは6月29日(月)、本校から体育科の教員2名が喜界中学校へ出向き、2年生の男子を対象に水泳(平泳ぎ)の授業を行いました(※女子の皆さんは体育館で元気に運動を行いました)。
中学校の授業2コマ分を使っての実施でしたが、前後の準備や更衣、事前の説明などの時間を差し引くと、実際にプールで泳げる時間は実質1コマ半。限られた時間の中で、中学生たちの泳ぎが驚くほど変化しました!
■アドバイスで、ほぼ全員が泳げるように!
授業のスタート時は、あえて細かいアドバイスはせず、まずは「今の自分の泳ぎ方で平泳ぎをしてみて」と伝えて泳いでもらいました。
この時点で、正しくきれいに泳げていたのはほんの数名。ほとんどの生徒が「平泳ぎは苦手…」「うまく泳げない」という状態からのスタートでした。
しかし、ここから高校の先生による指導が始まります。キックの蹴り方や息継ぎのタイミングなど、一人ひとりに的確なアドバイスや泳ぎ方のコツを伝えると、生徒たちはコツを掴み、みるみるうちにフォームが改善!
授業の後半には、なんとほぼ全員がしっかりと平泳ぎで泳げるようになりました!中には、コツを掴んで50メートルを泳ぎ切る生徒も現れ、プールサイドは大きな歓声に包まれました。生徒たちは「泳げた!」「楽しい!」と、終始きらきらとした笑顔で水しぶきを上げていました。
■【7/1(水)】国語科:論理的なレポート作成の「プロセス」を学ぶ
続いて、令和8年7月1日(水)の3・4時間目、喜界町役場コミュニティホールにて、喜界中学校の3年生51名を対象とした第1回の授業が実施されました。
■「乗り入れ授業」とは?
普段は高校で授業を行っている教員が中学校へ赴き、出前授業を行う取り組みです。 中学校の学習から高校での学び(課題レポート作成のポイントなど)へとスムーズに繋げられるよう指導し、中学生の具体的な進路実現を早期から手厚くサポートすることを目的としています。
■今回のテーマ:国語科による「レポート作成の基礎&調べ学習」
今回は、本校から国語科の教員が講師として出向きました。 高校の授業や大学入試、そして社会に出てからも必須となる「論理的なレポート作成」の第一歩として、今回は以下の内容に取り組みました。
1.横書き原稿用紙の正しい書き方・ルール
2.「喜界島」をテーマにした事前調べ学習
授業の中で先生から強調されたのは、「レポートを作成するまでのプロセス(手順)の大切さ」です。
いきなり問い(テーマ)を立てて原稿用紙に向かい、なんとなく書き始めてしまうと、内容の薄いレポートになってしまいます。そうではなく、「まずは事前に自分たちの住む『喜界島』について広くしっかりと調べ、その中からテーマを1つに絞り込んで探究を進めること。このステップを踏むことこそが、説得力のある論理的なレポートを書くための土台になる」というアドバイスが送られました。
生徒たちはこの教えをもとに、自分たちが暮らす「喜界島」の特産品、現在の課題(問題点)、そして「今後島をどうしていきたいか」「自分たちが考える理想の姿」などについて思考を巡らせました。各自、タブレット端末を流暢に操作しながら、まずは材料集めとしての情報をワークシートに意欲的にまとめていきました。
中学校3年生の皆さんは、高校生さながらの真剣な眼差しで先生の話を聞き、熱心に作業に没頭していました。
■夏休みを挟む一大プロジェクト!今後のロードマップ
この乗り入れ授業は、一回きりでは終わりません。中学生の皆さんに「本物のリサーチ&ライティング力」をつけてもらうため、ここから秋にかけてじっくりと伴走していきます。
次回:7月9日(木)[1週間後]
今回まとめた材料を元に、「問いの立て方」を学びます。その後、実際にタブレットを使ってレポート作成に挑戦。
夏休み期間:課題レポート作成
夏休みの課題として、全員に「喜界島」に関する横書きレポートを執筆してもらい、中学校で回収します。
8月〜:高校教員による採点・添削
提出された全生徒分のレポートを、喜界高校の国語科教員が一つひとつ読み込み、赤ペンを入れて採点・添削を行います。
9月:返却&講評(次回乗り入れ授業)
添削されたレポートを生徒の皆さんへ返却。高校の先生から、全体の講評や、より良い文章を書くための留意点についてお話しします。
■結びにかえて
喜界中学校3年生の皆さん、大変お疲れ様でした!
今回みんなが真剣にタブレットに向かう姿を見て、高校の先生たちも9月に皆さんのレポートを読めるのが今からとても楽しみになりました。
この中高一貫教育の強みを活かし、中学校と高校がしっかりと手を携えながら、島の子供たちの未来の可能性をこれからも大きく広げてまいります。
