公開日 2026年05月27日(Wed)
令和8年5月27日(水)の4時間目、普通科1年生の教室にて、教育実習生による英語科の研究授業が行われました。
実習期間の集大成ともいえる研究授業。
多くの先生方が見守る中、実習生の熱意と生徒たちの積極的な姿勢が響き合う、素晴らしい授業となりました。
■今回のテーマ:消滅の危機にある世界の言語
今回の授業のメインテーマは、世界で「消滅の危機に瀕している言語」についてです。
本時の目標は、実際の対話文を通して、フィリピンの先住民族が話す「Arta(アルタ)語」の特徴や文化的背景を読み解くこと。
言語を単なる「伝えるための道具(コミュニケーション手段)」として捉えるだけでなく、その地域の歴史、文化、そして人々の暮らしや価値観と深く結びついていることに気づくための、深いアプローチが行われました。
■授業の特徴:信頼関係が生み出す「安心感」と「熱気」
実習生のこだわりと、これまでの実習期間で築いてきた生徒との絆が、授業の随所に光っていました。
・積極性を引き出すペアワーク:
授業内では、生徒同士が意見を交わすペアワークが多く取り入れられました。お互いに英語を使いながら、楽しそうに課題に取り組む姿が印象的でした。
・「間違えても大丈夫」な雰囲気作り:
実習生が「生徒たちが安心して発言し、積極的に英語を使える環境を作りたい」という強い思いを持って授業に臨んでいました。
実はこの実習生、普段から授業以外の時間(休み時間や清掃時間、探究活動の時間など)でも、積極的に生徒たちの中へ入って声をかけ、温かい関係性を築いてきました。その日頃の関わりが、教室全体の「心理的安全性」を生み出していました。
・視覚的で分かりやすい工夫:
難しい単語の説明では、文字だけでなくイラストや類義語(似た意味の言葉)を効果的に活用。
生徒たちが五感を使って、語句のイメージと意味をスムーズに結びつけられるよう、細やかな支援が行われていました。
■言語の多様性を知り、尊重する態度へ
授業の後半では、Arta語の背景からさらに視野を広げ、「世界にある多様な言語や文化をどのように尊重し、守っていくべきか」という多文化共生や文化の継承について、生徒一人ひとりが主体的に考察を深めました。
「もし自分たちの言葉(喜界島の方言など)がなくなってしまったら?」という身近な問いにも繋がりそうな、深く価値のある時間となりました。
■結びに変えて
授業終了後、大役を終えてホッとした表情の実習生と、充実した顔で「楽しかった!」と話す1年生の姿がとても素敵でした。
教育実習の期間も残りわずかとなりますが、喜界高校の生徒たちにとっても、年齢の近い先輩から受ける刺激は非常に大きかったはずです。
実習生の先生、丁寧な教材研究と熱い授業を本当にありがとうございました。未来の素敵な先生を目指して、これからも頑張ってください!
